みやびハート&ケアクリニック

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みやびハート&ケアクリニック
渡邉雅貴 先生
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    みやびハート&ケアクリニックのご開業まことにおめでとうございます。本プロジェクトの原点に立ち返る意味で、開業をお考えになったきっかけを振り返ってお聞かせいただけますか。
    開業医の息子に生まれたせいもあり、幼いころから漠然と開業をするイメージはありました。
    大学病院、ナショナルセンター、海外の医療機関と研鑽で渡り歩き、高度先進医療に触れてきましたが、本邦の医療では『ボトムアップ』が必要であると痛感し、患者本位を体現できるクリニックコンセプトを考えるようになりました。
  • とても早い時期から開業を意識されていたのですね。この度のご開業はある意味必然だったのかもしれません。この度晴れて院長となられて、これまでにないご経験やご苦労もされているかと思いますが、
    実際に開業した現在の心境はいかがですか?
    日々、医療の原点ですが、患者さんをはじめ様々な職種の皆様との触れ合いや交流があり、程よい緊張感と充実した毎日を送っています。今までの経験も活かせる機会が多いですが、それ以上に未知との遭遇もあり、好奇心を掻き立てられる毎日です。
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    クリニックの内装については並々ならぬ想いを持っておられ、たくさんのご意見をいただきました。
    とりわけ重要視したこと、こだわった部分を教えてください。
    温故知新とアバンギャルドの両立に苦心しました。内装の雰囲気のみならず、10年経っても色あせない機能美を配しつつ、病を抱えた人間に寄り添える優しい空間を作ること。これが一番重要視したポイントです。人間の体は様々な有機体の集合です。同じように、クリニックの空間も様々な色や材質を集合させることにこだわりました。木材や石材、特に待合室中央には石材のマントルピースがあり、疑似的な火が揺らぐ暖炉があります。暖炉の火の揺らめきは、私自身が好きなもので、心の安らぎをもたらしてくれます。華美になりすぎず、機能美と造形美の融合に苦心しましたが、クリニックを開業し、その完成度に満足をしています。
  • 私どもも逆に先生のご意見に刺激を受けることが多く、提案のしがいがあり、多くを学ばせていただきました。開業までの間ですが、先生はお勤めをされながら、自らいろいろな準備をされていましたね。予想外だった、意外にも苦労したという点はありましたか?
    あまり苦労をした経験はありませんが、行政との打ち合わせなどは平日の昼間に限定されてしまい、その調整に苦労したことはあります。
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    工事期間中にも、頻繁に足を運んで下さいましたね。
    内装工事をご覧になって、印象に残っている出来事があれば教えてください。
    もともと建築や設計に興味があり、ゼロからものづくりがされる過程が楽しく、良く足を運びました。
    寒い時期の竣工でしたので、業者の皆さんは暖房のない環境の中、正月をまたいだ短い工期の中、丁寧に作業をして頂いており、感謝をしています。
  • ありがとうございます。年末年始もあり突貫工事と呼んでさしつかえない状況でしたが、お陰様で先生のご期待に応えることができました。こうして無事に開業されましたが、完成したクリニックを初めてご覧になった時の感想を教えてください。
    正直、自分自身のクリニックという感じがしなかったのが印象的です。おそらく、これからこのクリニックを背負っていくというプレッシャーがそうさせたと感じていますが、まるで他人の家にいるような感じがしばらく続きました。
    実際に、患者さんを迎えて、当初考え抜いたコンセプトがピースとしてうまく回り始めると、居心地の良い空間となりました。この転機については、よく記憶しています。スタッフも働きやすい環境と評価してくれています。何より、患者さんが待合室でくつろいでおられる様子や、落ち着くとの評価をしていただいたときには、苦労した甲斐があったと嬉しく思います。
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    先生の想いは、患者さんにもスタッフにもきっと伝わっていることと思います。ここで改めて、日々の診療の中で心掛けていること、医療に対してのご自身の方針についてお聞かせください。
    自分自身の心がけていることは単純で、愚直であること、自分自身や家族がされて困るような医療は決して行わない事です。患者に寄り添うことは言うは易し、行うは難しです。自分自身がいかなる精神状態でも、患者さんは最善を求められるので、医療者には常に研鑽が必要です。胆力や精神力も必要です。同時に、患者さんと悲しい時や嬉しい時の感情の共有をも必要ですから、普段から仕事ばかりではなく、自分自身が感動し、心を打つような景色や環境に触れあうことも重要です。『全人的』という言葉が最もしっくりきますが、私自身はいつまでも人間臭い医師でありたいと思います。
  • 人と人との関係性を大事にされる、先生の人柄が伝わってきます。最後になりますが、これから開業を検討しているドクターに向けて、アドバイスをお願いします。
    限られた時間の中で、多くの仕事をしなくてはならないのが開業準備です。開業準備をはじめると『疑心暗鬼』になることも多くあり、ただでさえ忙しいのに、気苦労が増えます。このジレンマを乗り切るのはただ一つ。自分自身のコンセプトを信じることです。私自身も様々なジレンマや疑心暗鬼に苛まれましたが、費用負担の中で大きな要素である建築に関しては、Kudoカンパニーさんのおかげで負担が軽くなりました。こちらが気付かないポイントを早めに指摘してくれ、コンセプトを理解してくれようとする姿勢に感謝しています。何度も診療後の遅い時間に、夜遅くまで行った打ち合わせは良い思い出となっています。これからも誠実な御社の姿勢を貫き、他の大手にはできない、微に入り細に穿つ手法で、開業にお困りの先生方を支援してください。御社を選んで良かったと思います。
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改めて、クリニックのご開業おめでとうございます。開業早々、予想をはるかに上回る集患を記録してることをお聞きし、またプロジェクトのお役に立てたことを嬉しく思います。
またご多忙の中、長時間のインタビューにお付き合いいただきありがとうございました。
「みやびハート&ケアクリニック」様の益々のご盛業を心よりお祈り申し上げます。 https://miyabi-heart.jp/index.html
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