開業する先生に捧ぐ N03.初期投資について

クリニックを開業する先生に捧ぐ No3.【初期投資について】

 

  • 初期投資をもれなく洗い出しましょう。

 

医院・クリニックの事業計画の第一歩は、高額になりがちな初期費用を洗い出し、

原資を確実にしておくことが大切です。

 

これは、今後の収支、資金繰り計画における基本条件となりますので、なるべく漏れのないようにしておきたいと思います。

 

まず大きな項目としては、不動産があります。

テナントを借りる場合、予定している物件の契約料、初回家賃と敷金・礼金、保証料などについて契約内容をもとに記載します。

そして、建物や内部造作などについても記載します。

建物の状況により、改装の必要性などが異なるため、正確にしたいところです。

 

また、クリニック開業で高額となる投資として医療機器があります。

医療機器の予算策定の難しいところとして、「定価」には、ほとんど意味がないことがあります。(特にレントゲン設備関連)

 

必要な機器の市場価格を、同業者等と面会して、相見積もりを必ず記載してください。

 

  • 諸会費、広告宣伝費、そのほかにも忘れがちな費用がたくさんあります。

 

たとえば地区医師会や、日医の入会金や会費。

地域によって異なりますが、数百万円になることもあるため、あらかじめ額を調べておきましょう。

 

そして広告宣伝費。

広告は確かに必ず出さなくてはならないものではありませんが、誰も新規開業や所在の存在を知らない時期だからこそ、ホームページや看板、電話帳への出稿等、出すべきところへはしっかり出しましょう。

 

とくにホームページは業者によって値段の幅が大きいので、見積もりをもらったうえで計算します。

 

その他、勤務時代は当たり前に使っていた備品も、いざ自身で購入するとなると意外と負担が大きいものがあります。

同業者の話も聞きながら洗い出しましょう。

 

最後の運転資金とは、開業直後に必要となり、現金で持っておかないとすぐに事業が回らなくなる資金です。

 

この見通しが甘いと、開業直後に資金に窮しますので、ご注意を。

だいたい、1000万円から1500万円くらいは見ておいたほうが良いでしょう。

 

  • 自己資金・融資… 初期費用は何で賄いますか?

上で挙げた資産ごとに、銀行からの借入、リース、自己資金など、

お金がどのように手当てされるのかを計算し、各資産に割り当てていきましょう。

 

とはいえ、お金に色は付けられないので、契約上使途が決まっているひも付きのお金でないかぎり、どの資産に充てるということは、便宜的に決めておけばよいでしょう。

 

まずは自己資金や助成金など返済が必要ないお金で、どれくらい調達できるのかを検討し、不足金額は借り入れを検討していきましょう。

 

そして、借入については別に明細を作成し、利息、据え置き期間、返済期限なども記載していきます。

 

この作業により、事業開始後の資金繰り計画を行うためのスタート地点に立つことができると思ってください。

 

 

                      Kudoカンパニー株式会社

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