みつば脳神経クリニック

事業背景

病院開業の実例:みつば脳神経クリニック
千葉県佐倉市のサービス付き高齢者向け住宅「プチモンドさくら」の1Fは、誰もが自由に利用できる医療モールとなっており、みつば脳神経クリニックは当初からの医療テナントとして、建物と同時に計画されました。
神経内科専門医の院長先生は、以前研鑽を積まれたアイルランドで着想を得たという、三位一体の精神を取り入れた医療連携を提唱しており、クリニック名は当初より三位一体を象徴する「三つ葉」を使うことを決めていらっしゃいました。その精神を内装でも表現すべく、検討が重ねられました。

課題

  • 三位一体の精神を内装にも反映させたい。
  • X線室のほか、オープン型MRIを導入したい。

提案

  • 病院開業の実例:みつば脳神経クリニック
    アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックは、「みつば」を手に「三位一体(Trinity)」の教えを説いたとされています。当院の計画はそれに倣い、ロゴタイプだけでなく内装も白・緑・オレンジのアイリッシュカラーに統一しました。特に待合室の椅子の貼り地やオレンジ色のテラコッタタイルにそれが表れています。また特注の診察テーブルも、院長・患者さま・付き添いの方がそれぞれ話しやすいような形状にするなどこだわりが隠れています。
  • 病院開業の実例:みつば脳神経クリニック
    MRIは非常に大きな質量があり、簡単に移動や設置を行うことが難しい機器です。今回は設置場所を外壁沿いに設け、建物の外から機器を搬入する計画・工程としました。また設置場所には予めコンクリートを増し打ちし、大荷重を支えています。
  • 病院開業の実例:みつば脳神経クリニック
    クリニックの根幹となる「三位一体」の精神を表したロゴタイプ。
効果
サービス付き高齢者向け住宅と同時にオープンしたため、建物の雰囲気と内装が良くマッチしています。院長先生は認知症をはじめ、生活習慣病やパーキンソン病なども専門分野のため、当院と高齢者住宅との相性はこれ以上ないものでした。定期的に認知症などのセミナーを行ってから以降は、近隣の市街からも患者さまが評判を聞きつけMRIを受診されるなど、神経内科のオーソリティーとして確固たるポジションを築かれています。
大木剛 先生
みつば脳神経クリニック
大木剛 先生
  • 写真
    開業から4年の月日が経ちましたが、今の心境をお聞かせください。
    開業して今年で4年目。この間、毎日必死に診察と診療所の運営をしてきましたが、ここに来てやっと診療所の方向性が見えてきて、自身の思い描くような診療が出来るようになってきました。
  • では改めてとなりますが、開業をお考えになったきっかけは何だったのでしょうか?
    いくつかの病院・診療所で勤務医として働いてきましたが、いずれの医療機関でも、結局は自身の思い描くような診療が出来ず、「自身の思い描く診療を行う為には開業しかない」と考えたのがキッカケです。
  • 写真
    開業に至る強い意志があったのですね。今回、開業のパートナーにプチモンドメディカルを選んでいただきましたが、その理由を教えてください。
    神経内科で開業するならMRIは絶対に導入したいと思っていました。その気持ちを、プチモンドさくらを施工していたKudoカンパニーさんが理解して下さり、合わせて開業支援をお願いすることで、MRI業者との交渉はもちろん、工事中であったプチモンドさくらの設計変更をしてまでMRI設置の実現に力を尽くしてくれた事です。さらに、佐倉に特別な縁があったわけではないのですが、以前勤務していた松戸と比べ自宅から近かったことももう一つの要因です。
  • ご検討の間、不安も少なからずあったと思いますが、何が一番心配でしたか?
    先ほども申し上げた通り、開業に際してMRI導入は私の中では必須条件となっていました。機械自体の重量も非常に重く、搬入にもかなり困難を要するため、1階部分でしか開業出来ないと考えていました。そのような物件が見つかるかということが、一番の不安でした。
  • では、力を入れた部分や心掛けたことはありますか?
    受診された患者様が困ることの無い空間作りです。神経内科という科の特性上、体の動きが悪い高齢者が非常に多いため、至るところに杖かけを設けるなど、患者様の目線に立ち細かい部分まで配慮して、患者様の困らないクリニック作りに徹しました。
  • 写真
    開業までの期間中は忙しい毎日を送っていたと思いますが、その中で忘れられない出来事があれば教えてください。
    オープニングスタッフとの初顔合わせのときですね。その当時は、まだクリニック内の物品、システム等整っておらず、「本当に大丈夫なのか?」と不安そうにしていたスタッフの表情が未だに忘れられません。開業して4年の月日が流れましたが、今も働いているスタッフも多いので、良いクリニックになっていっているのだと思います
  • 患者様だけでなく、スタッフの皆さんにとっても愛されるクリニックになっているのですね!そのクリニックをこの度、医療法人化されましたが、経営について心掛けていることはありますか?
    開業当初から、しっかりとした診療というのは心がけていますが、その診療に対してそれに見合った対価をキチンと頂くということを経営上心掛けています。いくらいい診療をしても、それを継続出来なければ、かえって迷惑をかけてしまうと思っているからです。さらに、一人一人の患者様全てを計画的に検査することで、検査の漏れを防ぎ、薬の副作用や生活習慣病の経過観察など患者様の健康管理を徹底的に行っています。
  • では今後について、先生が目指す理想の医療・クリニックについて聞かせてください。
    やはり、神経内科のクリニックとして、キチンとした診療を行い続けることです。しかし、一診療所で出来ることは限られているので、他の病院や診療所、介護関連施設、行政機関との連携を密にし、患者様へのより良い医療の提供を行っていきたいと思っています。
  • 開業当初から強い意志をお持ちの先生ですから、きっと実現できるでしょうね!さて、最後になりますが、開業を志しているドクターへメッセージをお願いします。
    開業後の診療スタイルというのは非常に大切です。開業前に自分の診療スタイルを明確にして、開業スタートさせることが一番大事ではないのかと思います。やはり、入念な計画、準備をして開業することで、患者様へ適切な医療を提供出来るのだと思います。
  • 診療後、お疲れのところ貴重なお時間を頂きありがとうございました!
大木先生の熱い想いが伝わったでしょうか。。
大木先生が理事長をつとめる「みつば脳神経クリニック」のホームページもぜひご覧ください。
(取材日:2016年7月4日) http://www.trinity-neurology.com/
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