いろどり歯科クリニック

事業背景

病院開業の実例:いろどり歯科クリニック
千葉県佐倉市のサービス付き高齢者向け住宅「プチモンドさくら」の1Fは、誰もが自由に利用できる医療モールとなっており、本クリニックは、その中の歯科医院として計画されました。
もともと計画地周辺に歯科が少なかったことに加え、都内で勤務医をされていた院長の、もっと一人一人に向き合った診療をしたいという想いが、開業を決意されたきっかけでした。
また、院長の奥様で2児の母でもある副院長先生の、ご年配からお子さま、さらにはお子さま連れのお母さんにも安心してきて欲しいという想いもあり、お二人の意見をどのように内装に反映させるのか、十分に話し合うことからクリニックの計画が始まりました。

課題

  • 限られたスペースの中で、できる限り広々とした印象のクリニックとしたい。
  • バリアフリーはもちろんのこと、子どもを気にしながら来院するお母さんが、安心して治療を受けられるようにしたい。

提案

  • 病院開業の実例:いろどり歯科クリニック
    患者さまが長い時間を過ごす待合室と診療室を大きくとりました。特に診察室は、個室を設けずに大きな部屋とし、歯科ユニット間に透明感のある低めのパーテーションを制作することで、プライベート性を確保しました。待合室に至る廊下も、可能な限り幅を広くとり、患者さまに閉塞感を与えないよう気を配っています。
  • 病院開業の実例:いろどり歯科クリニック
    大きな診察室の他に、特診室を設けました。
    主に初診の患者さまの使用を想定していますが、診察室とキッズルームを隣接させ、その間に窓を設けることで、お母さんとお子さまのコミュニケーションがとれる計画としました。
  • 病院開業の実例:いろどり歯科クリニック
    楽しく、明るく、分かりやすくを表現したロゴタイプ。
    「IRODORI」の文字は回文になっています。
効果
オープン前の内覧会が終わった時点で、2週間先まで予約で埋まる幸先の良いスタートをきりました。その勢いは衰えず、誰もが安心して通える歯科クリニックとして、すぐに評判のクリニックになりました。地域のためにと訪問診療も行っていることも追い風になったようです。当初3台体制だった歯科ユニットはすぐに4台に、2年後には共用通路を挟んだ地型に、増床分としてメインテナンス室をオープンさせました。
中村泰三 先生
いろどり歯科クリニック
中村泰三 先生
  • 写真
    開業から1年が経過し、ますますお忙しくされていることと思いますが、改めて開業当時に立ち返ったお話をお伺いしたく思います。まず、開業に踏み切ったきっかけを教えていただけますか。
    大学病院で勤務をしていた頃、心から満足のいく診察を行いたいという想いを暖めていました。 妻ともかねがね開業したいと話していましたが、なかなか実行に踏み切ることができませんでした。そんな中、ご縁がありKudoカンパニーさんに背中を押していただき、開業への道が開けました。
  • 弊社をパートナーに選んでいただき光栄です。
    では、実際に開業を実現した、現在の心境はいかがですか?
    無事に開業できたことにうれしかった半面、勤務医の頃にはわからなかった自分の患者をもつ責任の重みを実感しています。それとともに、私達が患者さまの健康を守っていかなければいけないと感じました。
    地域に根付いた診療が実現できていてうれしく感じています。
  • 開業までの間、不安も少なからずあったと思いますが、何が一番心配でしたか?
    大学時代の同期の先生方と比べると、先陣を切る形で開業することに対しての不安はありました。
    また都心から郊外へと、生活の拠点を移しての開業となったのですが、なじみのない新天地で患者さまに信頼して頂けるか心配でした。結果的にはこの心配は杞憂となり、地域の人々に受け入れられていることを実感しています。
  • 写真
    ご自身のクリニックを作るにあたって、「ここだけは譲れなかった」というこだわりがあれば教えてください。
    お子さまからご高齢の方まで皆さまに馴染んでいただけるように工夫しました。特に、特診室の作りには力を入れました。お子さま連れの患者さまでも安心して診療に来ていただけるように、特診室とキッズスペースの間に小窓を作りました。また患者さまと親密なコミュニケーションをとれるように、ゆっくりと落ち着ける空間づくりをすることもこだわりました。そして、クリニックも全体的に広々とした空間になるよう意識しました。
  • そのこだわりがあったからこそ、地域の方々が多く来院されているのですね。
    では、開業準備中、予想外に大変だった、思わぬところで苦労したという点はありましたか?
    同時並行で決めていかなくてはいけない、色々なことが一気に押し寄せてきたので、追いつくのがやっとでした。Kudoカンパニーさんの道しるべや後押しはとても助かりました。
  • 開業までの期間中、印象的だった出来事があれば教えてください。
    開業当時がやはり印象的でした。というよりも、開業した日にそれまでの道のりを振り返り、あぁ本当に自分がこの歯科医院の院長になったということを実感しました。そして、ここからが始まりなのだと改めてスタート地点に立ったような感覚でした。
  • 写真
    開業の瞬間は、本当に忘れられない瞬間ですよね。我々も開業の日は、忘れられません。
    さて、開業準備から現在の診療、そして増床計画に至るまで、ご夫婦2人3脚で取り組まれていることが盛業への大きな推進力になっていると思いますが、お互いのパートナーシップについて、差し支えない範囲でお聞かせください。
    ときには意見がぶつかることもありましたが、もちろん妻の支えがなくてはここまでやって来られなかったと思います。例えば、お子さま連れの患者さまの気持ちに沿う院内を考える際に、実際に子育てをしている妻の意見や想いは、何よりも参考になっています。そういった意味では、妻の存在があって、このいろどり歯科ができていると思いますね。
  • 今後ですが、先生が目標とされていることについて聞かせてください。
    お蔭様で、開業から多くの方々に支えられ、なんとかクリニックとしての体裁が整ってきました。これからも、今まで通りに一人の患者さまからその方のご家族の方、さらにそのお知り合いのご家族の方へ…と繋がっていけるような、地域に根差した診療を行っていきたいと思います。そして、長く地域の方々の健康を守っていきたいと思っています。
  • では最後に、開業を志しているドクターに、メッセージをお願いします。
    何かを始めるということに、不安は誰しもが抱くことかと思います。その不安を乗り越え、自分の描く未来を実現させるために、ときにはがむしゃらになる必要もあるでしょう。その際には、1人で頑張ろうとするのでなく、周りの人と助け合いながら動いていけば、きっとその不安は乗り越えられると思います。
  • 診療でお忙しい中、ご協力頂きありがとうございました!
短い取材でしたが、中村先生の真摯さ、ひたむきさが伝わってきたでしょうか。
中村先生が院長をつとめる「いろどり歯科クリニック」のホームページもぜひご覧ください。 http://irodori.link/
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